今回の取り組みについて「Cleo」の監修医のひとりである愛媛大学大学院医学系研究科老年・神経・総合診療内科学講師の越智博文医師は次のようにコメントしています。「MS患者さんは、疾患に関する情報をインターネット等で苦労して探しているのが現状です。疾患について、また治療や日常生活を改善するための信頼できる情報を充実させることについては、患者さんから高い要望が寄せられていました。また、MSの多様な症状やその日その日の状態はなかなか記憶できるものではなく、医師との診察時に明確に伝えることが難しいのですが、ダイアリー機能を活用して記録し、医師と共有することで、患者さんの状態をより詳しく把握した上で治療を行うことができるようになります。このアプリが患者さんや医療関係者に受け入れられ、浸透することでMS患者さんのQOLが向上していくことを期待します」。
また、「Cleo」を日本で開発したバイオジェン・ジャパンの代表取締役社長 アジェイ スレイクは、「患者さんの治療や生活の質が向上することは、バイオジェンにとって何よりの望みです。患者さんのニーズに対応するためのアプリが開発できたことをうれしく思います。MS治療のリーダーとして、患者さんの治療成果ならびに日常生活の質を向上することができるよう、これからも努力を継続してまいります」、と話しています。
アプリは大きく3つの機能を搭載しています。
- 調べる
多発性硬化症に関する8つのカテゴリーについて記事と動画を配信しています。
(①多発性硬化症について、②よくある症状、③心と体の健康、④食事&レシピ、⑤日常生活、⑥身体活動、⑦治療に関して、⑧ニュース)
- ダイアリー
日々の健康状態(症状、活動、疲労、歩行、気分の変化、睡眠の質、ストレス)を記録したり、記録したものをレポートとして作成し、共有することができます。毎日の健康状態を医療関係者に伝えやすくすることで診療をサポートします。服薬や診察予約などを忘れないように、リマインダー設定も可能です。
- 運動プログラム
専門医の監修のもとに開発された多発性硬化症患者さん向けの運動プログラムを紹介しています。