バイオジェン、脊髄性筋萎縮症(SMA)をテーマにした短編映画『Bon Voyage ~SMAの勇者、ここに誕生~』を公開

Ⅲ型 SMA患者さんの病識と長年にわたる診断までの課題や診断後に広がる人生の選択の可能性をリアルに再現

バイオジェン・ジャパン株式会社(本社:東京都中央区、社長:アジェイ スレイク)は、脊髄性筋萎縮症(Spinal Muscular Atrophy/以下、SMA)をテーマにした短編映画『Bon Voyage ~SMAの勇者、ここに誕生~』を製作し、6月13日(木)からSMAに関する様々な情報を紹介するWEBサイト「TOGETHER IN SMA -脊髄性筋萎縮症(SMA)とともに」にて公開いたしました。

短編映画製作の背景
SMAは、運動のために使用する筋肉をコントロールする神経に影響が及ぶ遺伝性の神経筋疾患で、日本では指定難病の一つに指定されています。症状が出現する年齢と運動発達レベルにより大きく4タイプに分類され、中でも「Ⅲ型SMA※1」は、進行が緩やかであることから症状が病気として認識されにくく、長期にわたって正確な診断がなされないケースも少なくありません。それ故に、潜在的な患者さんが少なからず存在すると考えられています。
弊社では、Ⅲ型SMAの病識が少しでもある方、同様の症状を感じながらも未だ正確な診断がついていない方、さらにそのご家族や周囲の方々の“気づき”になるよう、短編映画『Bon Voyage ボン・ボヤージ ~SMAの勇者、ここに誕生~』を製作いたしました。
この映画は、国内外の映画祭で30以上の受賞を誇る三ツ橋勇二さんが監督を務め、若手注目俳優の中島広稀さんが主演として、Ⅲ型SMAの患者さん役に挑戦しています。また、主人公の大切な気づきのきっかけとなる重要な役を、II型SMA※2患者さん本人であるネイリストの上田菜々さんが演じています。病識はあるものの原因が分からない様子から診断に至るまでの“リアルな課題”を再現しただけでなく、正確な診断がきっかけで自身と向き合い、夢に向かってさらに力強く生きていく姿を描いています。

※1 生後18ヶ月から20歳の間に発症するとされる
※2 生後7から18ヶ月の間に発症するとされる

<短編映画『Bon Voyage ~SMAの勇者、ここに誕生~』詳細>

新卒で旅行代理店に入社し3年目を迎える大友和也は、新プロジェクトにやりがいを持ちながらも身体に異変を感じていた。何の病気かわからないまま、仕事との折り合いをつけられず、心配する母にも素直になれない。
そしてようやく診断されたのは、脊髄性筋萎縮症(SMA)という初めて耳にする病気だった。
この物語は、SMA患者さんの夢に向かう旅を応援するショートムービーです。

  • 監督・編集:三ツ橋勇二
  • 脚本:米内山陽子
  • キャスト:中島広稀、滝沢涼子、上田菜々、松田リマ、竹森千人

中島広稀さんプロフィール
1994年3月28日生まれ。群馬県出身。
2010年に『告白』で映画デビュー。
2016年には映画『平成土佐の一本釣り』で初主演。
映画『スープ~生まれ変わりの物語~』(12)、『悪の教典』(12)、
『渇き』(14)、中国映画『青禾男高』(17)、『キスできる餃子』(18)、
『高崎グラフィティ。』(18)、『レディinホワイト』(18)など。
その他舞台、ドラマ、CMなど数多くの作品に出演。

【コメント】
僕が演じた和也という役は、病名が分かるまでに20年以上かかり、なんだか分からない心と体の違和感と戦っていました。病気で生活が変わってしまう恐怖と葛藤を、ショートムービーの少ないシーンの中で表現するには一瞬も気が抜けないと思い、意識しながら演じさせて頂きました。この映画を通してSMAという病気を多くの方に知っていただくキッカケになったら嬉しく思います。

 

上田菜々さんプロフィール
1997年11月6日生まれ。脊髄性筋萎縮症、電動車いすユーザー。大阪府東大阪市出身。18歳で高校を卒業してから1年間、美容室でネイリストとして勤務。現在は一般財団法人パラリンビューティに所属し、大阪のカフェでネイルサロン「Nanaカフェネイル」を定期的に開催。特別支援学校の美容講師としても活動中。

【コメント】
私は実際にSMAという病気で、今回は本人役として出演させていただきました。出会う人によって自分の性格や価値観が変わってくるため、人との出会いがとても大事だということを、この作品を通して改めて実感しました。ネイリストとして実際に主人公の爪にスマイルマークを施したので、デザインにも注目してほしいです。

 

 

三ツ橋勇二監督プロフィール
広告制作会社の大日所属。テレビCMなどの広告映像ディレクターをしながら短編映画を製作。2014年「嘘をついて」はSKIP国際Dシネマ映画祭短編部門最優秀作品賞をはじめ国内8冠。2016年「狂熱」はアシアナ国際短編映画祭、高雄映画祭など国内外の映画祭で多数入賞。作品毎に多様なジャンルに挑戦し続ける。

【コメント】
このタイトルには、実際のSMA患者さんやご家族の背中をほんの少しでも後押ししたいという狙いと、知らない世界を肯定的に受け入れていくしなやかさとたくましさを獲得してほしいという願いが込められています。未知の病気を学びながら作品づくりをするなかで心がけたことは、「自分の物差しだけで世界を決めつけず、未知の領域に対してオープンになって、世界を眺める目を丁寧にする」ということでした。

 

<概要>

  • キービジュアル
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<ポスター>

バイオジェンについて
神経科学領域のパイオニアであるバイオジェンは、最先端の医学と科学を通じて、重篤な神経学的疾患、神経変性疾患および、その他関連性のある疾患領域の革新的な治療法の発見および開発を行い、その成果を世界中の患者さんに提供しています。1978年にチャールズ・ワイスマン、ハインツ・シェイラー、ケネス・マレー、ノーベル賞受賞者であるウォルター・ギルバートとフィリップ・シャープにより設立されたバイオジェンは、世界で歴史のあるバイオテクノロジー企業であり、多発性硬化症の領域をリードする製品ポートフォリオを持ち、脊髄性筋萎縮症の唯一の治療薬を製品化しました。また、多発性硬化症および神経免疫疾患、アルツハイマー病および認知症、運動障害、神経筋障害、急性神経疾患、神経認知障害、疼痛、眼疾患といった神経領域の研究においても最先端の活動を展開しています。バイオジェンは生物製剤の高い技術力を活かし、高品質のバイオシミラーの製品化にも注力しています。バイオジェンに関する情報については、https://www.biogen.com/ およびSNS媒体Twitter , LinkedIn , Facebook , YouTube をご覧ください。

バイオジェン・ジャパンは、米国バイオジェンの日本法人です。世界で最も歴史のある独立系バイオテクノロジー企業の日本法人として、日本では2000年より事業を展開しています。「神経科学の不可能を、可能に。」をビジョンに掲げ、日本の患者さんにも革新的な医薬品やより良い治療環境を提供すべく活動を展開しています。バイオジェン・ジャパンに関する情報については、https://www.biogen.co.jp/ 、およびSNS媒体Twitter , Facebook , Instagram , YouTube をご覧ください。

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