本資料は、米バイオジェン社が 2022年1月27日(現地時間)に発表したプレスリリースの日本語訳として発表させていただくものです。内容につきましては原本である英文が優先します。

バイオジェン、バイオシミラー事業の合弁企業における保有株式を最高23億ドルで売却することでサムスンバイオロジクス社と合意

  • 両社は今後も既存ポートフォリオの製品化を含む、独占的契約を継続

米マサチューセッツ州ケンブリッジ、2022年1月27日– バイオジェン(NASDAQ略称BIIB)は、サムスンバイオロジクス社との間で、両社の合弁企業であるサムスンバイオエピス社について、バイオジェンが保有する株式をサムスンバイオロジクス社が最高23億米ドルで取得することで合意したと発表しました。

バイオジェンとサムスンバイオエピス社は、業界屈指の抗TNF製剤のポートフォリオをヨーロッパで構築してきました1。バイオジェンが保有する株式の売却後も、両社は既存ポートフォリオの製品化を含め、独占的契約を継続します。これには、販売中の、エンブレル®を先発品とする バイオシミラーである BENEPALI® (エタネルセプト)、ヒュミラ®のバイオシミラー IMRALDITM (アダリムマブ)、レミケード®のバイオシミラー FLIXABI®(インフリキシマブ)が含まれます。さらに、バイオジェンはルセンティス®(ラ二ビズマブ)のバイオシミラーとして承認されているBYOOVIZTM (ラ二ビズマンヌナ)、およびアイリーア®(アフリベルセプト)のバイオシミラー候補として開発中のSB15(アフリベルセプト)の商業権も保持します。

バイオジェンの最高経営責任者であるミシェル・ヴォナッソスは次のように述べています。「私たちは2012年以来の生産的な提携関係について、サムスンバイオロジクス社に感謝しています。バイオシミラーは医療制度に持続可能性をもたらすのに不可欠であり、また重要な価値創造の機会をバイオジェンにもたらすと確信しています」。

サムスンバイオロジクス社は、バイオジェンが合弁企業に保有する株式に対して最高23億ドルを支払うことで合意しました。本契約の条件に従い、バイオジェンは契約完了時に現金で10億ドル、そして今後2回に分けて合計12億5000万ドル(取引完了の1年後に8億1250万ドル、2年後に4億3750万ドル)を受領します。またバイオジェンは製品化に伴う特定のマイルストーン達成に応じて、最高5000万ドルを受領する権利を取得します。この取引は、サムスンバイオロジクス社が提出する有価証券届出書の有効性と、特定の薬事上および他の慣習的な条件が満たされた後に完了するものとします。取引完了を受けて、バイオジェンは、一般会計原則に従い、連結損益計算書上にその他の収入(または支出)の項目に売却益として計上します。

バイオシミラーについて
バイオシミラーは、対象となる先発品として承認された製剤と同様の有効性、安全性、免疫原性が示された生物製剤で、多大なコスト節減効果と患者さんのアクセス拡大という恩恵をもたらします。バイオシミラーは、医療制度に関わるコストに広範な節減効果をもたらしてイノベーション推進の可能性を広げるとともに、節減されたコストを各国政府が革新的治療薬へのアクセス拡大等の優先課題に振り向けることを可能にします。

バイオジェンについて
神経科学領域のパイオニアであるバイオジェンは、最先端の医学と科学を通じて、重篤な神経疾患、神経変性疾患の革新的な治療法の発見および開発を行い、その成果を世界中の患者さんに提供しています。1978年にチャールズ・ワイスマン、ハインツ・シェイラー、ケネス・マレー、ノーベル賞受賞者であるウォルター・ギルバートとフィリップ・シャープにより設立されたバイオジェンは、世界で歴史のあるバイオテクノロジー企業であり、多発性硬化症の領域をリードする製品ポートフォリオを持ち、脊髄性筋萎縮症の最初の治療薬を製品化いたしました。また、多発性硬化症および神経免疫疾患、アルツハイマー病および認知症、神経筋障害、運動障害、眼疾患、免疫疾患、神経認知障害、急性神経疾患および疼痛といった神経領域の研究においても最先端の活動を展開しています。
2020年、バイオジェンは、気候、健康、公平さが深く相互に関連する課題に対して、20年間に2億5000万ドルを投資する大規模な取組みを開始しました。Healthy Climate, Healthy Lives ™は、ビジネス全体で化石燃料の使用をゼロにし、著名な研究機関とのコラボレーションを構築して科学研究を進展させ、人類の健康を改善し、発展途上のコミュニティをサポートすることを目的としています。
バイオジェンは生物製剤の高い技術力を活かし、高品質のバイオシミラーの製品化にも注力しています。バイオジェンに関する情報については、www.biogen.com およびSNS媒体TwitterLinkedInFacebookYouTubeをご覧ください。

参考文献
  1. Biogen data on file - IQVIA / MIDAS, WHO-DDD as of Q3 2021
Biogen-152969